CHERRY PICK LIFE

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エンタメ大好きな医大生によるブログ

映画「花束みたいな恋をした」あらすじ紹介と感想(ネタばれあり)~恋は枯れていく花束?~

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こんにちは~チェリーです。

今日は映画「花束みたいな恋をした」の紹介をします。

 

東京で出会った二人の若者の五年間を描いた映画です。

 

脚本家は「東京ラブストーリー」、「Woman」、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」、「カルテット」など、多くの恋愛ドラマを手掛けてきた坂元裕二

監督を担うのは、いま、会いにゆきます』、『ハナミズキ』、『映画 ビリギャル『罪の声』などで知られるの土井裕泰。坂本裕二とは、ドラマ「カルテット」で組んで以来、映画では初タッグとなります。

 

主役を演じるのは、若手実力派の菅田将暉有村架純有村架純は「ビリギャル」で土井監督作品の主役を務めた経験がありますね~。

 

あっ、こんなタイトルだけど付き合いたてのカップルで見に行くのはやめた方がいいかもです(笑)

 

あらすじ・予告編

東京・京王線明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音やまねむぎ (菅田将暉)と 八谷はちやきぬ (有村架純)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…。

 

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感想

そのへんにいそうな二人の五年間

麦も絹も、大学を卒業したあと、フリーターを経て就職したといういたって一般的な若者。

けど目立たなくても自分なりの趣向や考えはすごくはっきり持っているし主張します。

終電を逃した後に入った店で押井守を見つけ盛り上がる二人。

そこからお互い天竺鼠のファンだとわかったり、小説を交換したり、ミイラ展にいったり……

二人ともすごく多趣味ですよね(笑)

 

物語は二人のモノローグをはさみながら進んでいくんですが、そのモノローグも

「この人は電車に乗るではなくて揺られるという」

「IT社長っぽいひとがいるカラオケらしくないカラオケ」

など淡々としながらも二人の「らしさ」が出てました。

 

そんな気が合う二人同士、一緒にいることが何より大事で楽しかった。

けどお金や将来のことを気にし始め、やがて就職。

絹ちゃんは簿記の資格をとって事務職に。やがて自分のやりたい仕事に出会い、給料が減ってでもチャレンジします。

一方麦くんはブラック企業の営業課に所属し、心身ともに余裕をなくします。好きだったイラストも描かなくなり、絹ちゃんとの会話も仕事のことばかり。デートもなくなり、喧嘩が多くなるように。

 

ありふれたストーリかもしれませんが、すれ違っていく二人の姿が印象的でしたね。

主演二人の演技はさすが~という感じでした。

麦と絹が同居を始める古い雑居ビルも、外観以外ほとんどセット撮影だったそうですがそうとは感じられないくらい生活感がありましたね。

『花束みたいな恋をした』ふたりの趣味があふれた部屋 | CINEmadori シネマドリ | 映画と間取りの素敵なつながり

「花束みたいな恋をした」タイトルの意味は?

一緒にこの映画を観た友達が

「結局このタイトルの意味がわからなかったんだけど~」

と言っていましたが……

 

確かに物語中で直接的に言及されませんでしたね。

 

私は「いつかは枯れてしまう、花のような美しい瞬間がたくさんあつまってできた花束のような恋をした」という意味だと思っていたんですが、

他の方の感想をんでいると

「女の子に名前を教えられた花のように、目にするたびに別れた相手のことを思い出させる存在」

という意味だと解釈していたとおっしゃっていて「なるほど~」と思いました。

 

ワイヤレスイヤホン、ゴールデンカムイ宝石の国、今村夏子、ゼルダの伝説……

共通した趣味によってひかれあった二人にピッタリあってますよね。

 

映画をみた皆さんはどのように思われましたか??

ちょっぴりツッコみたいこともあるけど

細部までよく作りこまれていた本作ですが、ちょっぴり違和感を感じてしまった部分も…

 

まず二人はSNS使ってないのかな?という点。
いや、スマホを覗いてるシーンはたくさんあるし、絹ちゃんはブログ読んだり書いたりしてましたけど。でもこれだけサブカルに精通している二人、Twitterで同じ趣味の人を見つけたり、イラストレーターを目指していた麦君が自分の描いた絵をInstagaramにあげたりしないのかな~と思ってしまいました。

イベントやライブの情報を探すのにも必要でしょうしね。

 

また登場人物たちの描かれ方にも少し疑問が。

序盤、絹ちゃんが好きな芸人のライブに向かう途中だったのに「前に一回デートした男」にばったり会って食事するシーンがあります。

そして終盤、別れ話の際麦くん

「結婚しよ。俺が頑張って稼ぐからさ、家にいなよ。働かなくても、別に家事もしなくても、毎日好きなことだけしてればいいよ」

などと言うシーン。

「好きなこと仕事にして生きてる」DV先輩の死やその彼女。

 

恋愛において「男が引っ張って女が引きずられる」古い価値観が無意識のうちに投影されているようで引っかかってしまいました。

 

あと別れた後三か月も一緒に住んでるって…

絹ちゃん、君実家結構近くにあったよね!?


まとめ

今回は映画「花束みたいな恋をした」の紹介をしました。

この二人のような恋をしたことのある人だったら、思わず共感してしまったシーンも多いのでは。

結局二人は別れてしまったんだけど、お互いが自分の人生の一部であることはこれからも変わらない…腐れ縁になったのかな~

最後に背を向けつつもそっと手をふったのがちょっぴり切なかったです。

 

観る人の経験や価値観によって感想が如実に変わってくるタイプの映画だと思います。

観た方がいらっしゃいましたら感想をコメントでお聞かせください。

 

あともう一つ!ゴールデンカムイは最後まで読もう!!!(今クライマックスだから!!)