CHERRY PICK LIFE

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エンタメ大好きな医大生によるブログ

甦る名作!「ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語」

こんにちは~チェリーです!

今日は映画「ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語を紹介します。

 

2020年度アカデミー賞六部門にノミネートされた話題作で、「レディバード」で一躍トップ監督として名前をはせたグレタ・カーヴィグが監督をつとめました。 

 

主演はその「レディバード」で主演だったシアーシャ・ローナン。実力派の代表格となったアイルランド人の女優です。

姉妹の隣人ローリーを演じるのはティモシー・シャラメ。もう、彼の美青年っぷりと魔性が役にピッタリはまっています笑。

長女メグ役は「ハリーポッター」や「美女と野獣」で皆さんご存じのエマ・ワトソン

物語のキーパーソンとなる三女ベスはエリザ・スカレン、ムードメーカーの四女エイミーは期待の若手フローレンス・ピューが演じます。

 

他にもメリル・ストリープローラ・ダーンなど超豪華キャストが出演。これは観るしかないです!

あらすじ

ジョーはマーチ家の個性豊かな四姉妹の次女。情熱家で、自分を曲げられないため周りとぶつかりながら、小説家を目指して執筆に励む日々。控えめで美しい姉メグを慕い、姉には女優の才能があると信じるが、メグが望むのは幸せな結婚だ。また心優しい妹ベスを我が子のように溺愛するも、彼女が立ち向かうのは、病という大きな壁。そしてジョーとケンカの絶えない妹エイミーは、彼女の信じる形で、家族の幸せを追い求めていた。

共に夢を追い、輝かしい少女時代を過ごした4人。そして大人になるにつれ向き合う現実は、時に厳しく、それぞれの物語を生み出していく。小説家になることが全てだったジョーが、幼馴染のローリーのプロポーズを断ることで、孤独の意味を知ったように─。自分らしく生きることを願う4人の選択と決意が描く、4つの物語。

       引用:映画「ストーリー・オブ・マイライフ」公式サイトより

予告編


『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』6月12日(金)全国順次ロードショー

 

感想

ちょこっと解説!そもそも「若草物語」って?

若草物語(Little Women)はアメリカの女性作家ルイーザ・メイ・オルコットによって1868年に書かれた小説です。

続編をあわせて4部作となっています。

アメリカの中流階級に生きる個性的な四姉妹を描いた話であり、アメリカの女性文学の金字塔となりました。

 

作者のオルコット自身、当時はまだまだ珍しかった女性作家であり、独創的な教育者の父をもつ四人姉妹の次女でした。

つまり、若草物語作者オルコット自身の人生が反映された物語なんですね。

 

四人姉妹それぞれの生き方

この映画は作家への道を歩み始めたジョーの帰省を描く「現在」と、姉妹が一緒に暮らしていた「過去」のパートがいったり来たりします。

(「過去」パートは画面がオレンジ色になったり、ジョーの髪型が変えてあったりでわかるようになっていました。)

 

現在、四人姉妹は別々の場所でそれぞれの人生を歩んでいます。

まず長女のメグ。彼女は真っ先に実家を出て家庭教師のジョンと結婚し、双子の息子にも恵まれました。

夫は優しいし、可愛い子どもたちもいる幸せな家庭。望んでいたものを手にいれたはずなのにどうしても満たされない……そしてかつてと同じような失敗をしてしまい……。

姉妹のなかで一番女性らしくて真面目な彼女だからこその悩みをなかなか表にだせないのがリアル。これには共感しちゃった人も多いのでは?

 

 

次女のジョーはニューヨークに住んで自分の本を出版する準備に奔走しています。最初は自分が作者だと名乗り出る勇気も出せず編集者にダメ出しされるジョー。

ですが、終盤には編集長を対等に交渉し、自分の作品を守り通します。

「小説家になる」という夢を叶えた彼女が、満足げに印刷を眺めるラストシーンは印象的でしたね~。

 

病弱な三女のベスは母と一緒に実家に残っています。

昔ローレンス氏がプレゼントしてくれたピアノを弾いてみるものの、その演奏を聞いて誉めてくれる人はもういません。

おとなしくて控えめな彼女は一見目立たない存在かもしれません。でも、彼女の存在が家族を結びつけているんですね。

それがわかるのが、ベスの死後ベアが彼女のピアノを弾くシーン。

姉妹が実家に戻る理由もベスでした。

彼女は物語の途中で亡くなってしまいます。しかし、その存在が皆の心(とりわけジョー)に残っているのが伝わってきてジーンときちゃいました涙。

 

そして四女のエイミー。

愛嬌たっぷりで周りから愛される素質をもった、末っ子らしい彼女。(フローレンス・ピューの表情がカワイイ)

 現在は大金持ちの叔母さんとパリで暮らしています。

あこがれだった裕福な暮らしを手に入れたのにどこか浮かない顔のエイミー。そんな時、かつてのお隣さんだった青年ローリーに再開し……

 

最終的に好きだった絵の道を諦め、ローリーと結婚した彼女。奔放な性格で、ジョーとぶつかることもありましたが、お互い家族を想う気持ちは同じ。

家族のため、そして自分のために人生の大きな決断を自ら下すんですね。

 

美しい映像と衣装

本年度のアカデミー賞衣装部門を受賞した本作。

緻密な時代考証とキャラクターにあわせて作られた衣装と画面は観てるだけで楽しいですよね!

 

 

現代に通じる「女性の生き方と幸せ」

若草物語」は超有名な作品であり、これまでにも何度か映画化されました。

しかし、当時としてはかなり画期的な内容でも現代の私たちから見ると「ちょっと古い」価値観が見え隠れするところもあります。

そんな作品を今回、若い女性監督であるグレタ・カーヴィグが新たによみがえらせました。

あらすじは原作通りなのですが、より「女性の生き方」に掘り下げて描いているのですよね。

四姉妹の生き方はそれぞれバラバラ。どれが正しいとか悪いということはなく、自分の選んだ道を、時に後悔し、時に喜びをかみしめながら歩んでいます。

「結婚だけが女の人生」という考えから必死に逃れようともがくも孤独を感じるジョー。そんな妹にメグがかけたこの言葉が、この作品のテーマを表しているのかもしれませんね。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

旬の監督とキャストが送る、最高の「女性映画」!ぜひご覧ください

それでは~